アイレベルとアングル
撮影テクニックと言っても、難しい話しは後回しにして、誰にでもできる簡単な撮影テクニックから、まずは解説します。
前回の写真を飽きずにまだ使いますが、この写真の上(写真A)と下(写真B)の最も大きな違いはカメラの「アングル」です。
アングルとは写真を撮るときの被写体とカメラとの角度、位置関係です。「ハイアングル」や「ローアングル」という言葉は聞いたことがありますよね。。
写真を撮るときに、カメラやスマホを構えてただシャッターボタンを押すだけでなく、まずは前回解説したように、目線を考えてみましょう。
自分目線でいいのか、そこに被写体への気配りはあるのか? と。
カメラを構える位置によって目線は大きく変わります。
ブログやFacebookであまりさえない写真を撮っている人の多くは、写真Aのように自分の見ている位置、つまり目の位置(自分目線)でカメラやスマホを構えて撮っているんです。
実際、Facebookやツイッターの投稿にはこういう写真が多いでしょ。
これを専門用語では「アイレベル」のアングルと呼びます。
大雑把に言うとそれより高く構えることを「ハイアングル」、低く構えるのが「ローアングル」です。
実践としては、まずは1枚、写真Aのようにアイレベルで撮ってみましょう。
これはこれで全体像を写したり、大きさが解るという利点があります。
いわば記録写真として撮ります。
そして、次に写真Bのようなアングルで、すなわちローアングル、被写体に目線を合わせたアングルでも撮ってみましょう。
自然と構図も意識するようになるはずです(構図についてもこれから解説します)。
これだけでも写真に大きな違いが絶対に生まれるはず。
まずはそこからスタートしてみましょう。
もちろん、構図についてのセオリーや上達するテクニックは次回以降、しっかり解説しますのでお楽しみに。
まずは、違う目線で撮ってみること。
今回はローアングルで、更に全体像ではなく、スイーツの美味しいところが目立つような構図で撮った例を紹介しました。
やってみるとそこにきっと「気づき」が生まれます。
次ページは・・
著者: 神崎洋治 (Google+ ページにアクセス)
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