きれいな写真を撮るには「背景」が大切 (1) 構図の基本は背景から


構図の基本は背景から

「きれいな写真」といってもいろいろなタイプや視点があります。

被写体がはっきりと写った写真・・
彩りが豊かなカラフルな写真・・
透き通る空気感を表現した写真・・

そういう違いの話はさておき、もっとシンプルな基本的なところで

きれいな写真を撮る人はまず背景に気を配っている

という点に注目しましょう。

写真を撮るときに、普通は被写体そのものが気になってしまいますよね。

しかし、実はとても重要なのが背景なのです。

解りやすい例でこの写真を見てください。

007-001

この写真を Facebook やブログに掲載して「この木のカタチが落ち着く~♪大好き~」
なんて書いても・・・なんで? ってことになりませんか?

次の写真は同じ木を別の角度から撮った写真です。

007-002

これならこの木が案外、素敵なカタチをしていることが解ります。

違いは、そう背景。

ちょっと面倒でも、木の背景がスッキリ見えるところまで移動してシャッターを切りました。

この講座の第一回で「自分目線で撮ってはいけない」と書きましたが、これもそのひとつです。
被写体だけでなく、背景に気を配るだけで、同じ写真でもグッと魅力的になるんです。

被写体をはっきり見せたい場合は、背景をスッキリさせなくてはいけません。
背景がごちゃごちゃしていると被写体が背景に溶けて沈んでしまうからです。よく言う「背景がうるさい」という状況ですね。

もう少し例を紹介しましょう。

 その2.につづく


著者: 神崎洋治 ()
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